〜はじめに〜
E46型3シリーズについてはインターネット上に数多くのサイトがありますが、どれだけチューニングしたとか、サーキットのタイムがどうだったとかそういうページが多く、クルマそのものに注目したものが少ないと感じていました。そのため、ここではE46型318iM-Sportだけに注目します。
〜M-Sportとは〜
M-Sportとはベース車にBMW M社のスポーツパッケージを施した特別仕様車で、エアロパーツやスポーツシート、スポーツサスペンションなどがベース車に追加装着されています。
メルセデス・ベンツのAMGのようにエンジンがチューンナップされていたりはしていません(それは3シリーズの場合"M3")。
M-Sportパッケージの仕様は以下のとおり
・スポーツサスペンション
・フロントスポイラー/サイド&リアスカート/リアスポイラー
・ホワイトターンインディケータ(白色ウインカー)
・ボディ同色パーツ(ドアハンドル、ルーフレール、トランクモール)
・ハイグロスシャドーライン(窓枠が通常のメッキではなく黒色)
・M-Sportレザーステアリングホイール
・スポーツシート(クロス/アルカンタラコンビネーション)
・アンソラジットルーフライニング(天井素材が黒い)
・Mロゴ入りサイドシルパネル
・カーボン調ブラックインテリアトリム
・Mダブルスポークスタイリングアロイホイール
(7.5J x 17インチホイール+225/45/ZR17タイヤ、8.5J x17インチホイール+245/40/ZR17タイヤ)
これだけの装備をパッケージにして318iの場合は420,000円。単品オプションで全て揃えたら大変なことになるでしょう。
M-Sportのタイヤ/ホイールはフロントが225/45/ZR17の7.5J、リアが245/40/ZR17の8.5Jという幅広&扁平のタイヤを履いています。前車プリメーラに装着していたタイヤが195/60/R15だったことを考えると幅が50mm、扁平率が20%、インチサイズが2インチも拡大したことになります。しかし143馬力の318iにはどう考えてもオーバースペックで、325i程度(192馬力)のパワーがちょうど良いと思います。
同じようにサスペンションも気合いが入っていて、かなり固めの設定になっています。路面の繋ぎ目などでは「ゴツン、ゴツン」という突き上げが感じられます。しかしこのゴツゴツ感はプリメーラの純正でありながらガチガチなサスペンションで慣れていたので全く気になりませんでした。このサスペンションが装着されていると車高は15mm下がります。
装着されているエアロパーツはマイナーチェンジ前と後でかなり変わっていて、マイナーチェンジ後の方が攻撃的な印象があります。個人的にもマイナーチェンジ後の方が好みです。
〜インプレッション〜
納車して最初に走ったのが勾配率15%〜20%くらいの急坂。318iにはいきなり酷な道です。そこから目黒通りにでてアクセルを踏み込んでみると…「お、何てスムーズなエンジンフィール」。モーターのクルマにでも乗っているような感じです。もう陽が落ちているのでキセノンヘッドライトも点けてみました。プロジェクター式ライトなので光の直進性が良く、かなり遠くまで真っ白な光が照らし出されます。プリメーラの時に「キセノン風バルブ」を装着していましたが全くその比ではなく、この明るさには到底敵いません。渋滞気味の目黒通りを走っているだけでも静かな室内とエンジンに感動していましたが、その先の第三京浜に乗ってさらに実感することになります。かなりの速度なのにまるっきりスピード感がなく、気付くとここには書けない速度になっていて、これでは免許が何枚あっても足りません。まだ慣らし運転中なので回転数を上げることができませんが、5速ATの繋がりが非常にもスムーズ。あっという間に第三京浜を走り切り、横浜新道〜横浜横須賀道路〜首都高速と、100キロくらいを一気に走ってしまいました。そう、運転が楽しくてクルマから降りたくないのです。音楽も掛けずに、ただ単にエンジン音だけを楽しんでいれば良し。この「シュイーン」という4気筒とは思えないシルキーなエンジン音を聞いていると、シルキーシックスと言われる6気筒エンジンだったら一体どうなるのかと思ってしまいます。
〜ウイークポイント〜
これは国産車とドイツ車の感覚の違いと割り切るしかありませんが、不便な点がいくつかあります。
・ウインカーレバーが左側で右側はワイパー。国産車のつもりで操作するとワイパーを動かしてしまいます(国際的にはこれで良し)。
・収納が少ない。その割には非常に使いづらいコインホルダーなどが装着されていたり。
・ハザードランプスイッチがダッシュボード付近にない(シフトレバーの手前にある)。
・ウインドウスイッチがセンターコンソールにまとめられている(注:これはプリメーラも同様だったので慣れているため問題なし)。
・カップホルダーが2つあるのは良いのですが、1つは肘掛けとの排他利用。
・ライト類のスイッチが右側エアコン吹き出し口の下に集中スイッチとして設置されているので手を伸ばさないとライトオンできない。
・国産車のようにステアリングから生えたライトスイッチバーのようなものはない。
・オーディオがDIN規格ではないので社外品を取り付けるのに出費がかかる。DINサイズ取り付けキットは13,000円くらい。
・オーディオの音質が悪い(ヘッドユニットは日本のアルパイン製、スピーカーはハンガリー(!)製)。
・その割にはMDプレーヤーはMDLP対応だったり、CDプレーヤーはMP3対応だったり。
・スピーカーのネジ取り付け位置が国産スピーカーとは違う場所にあるため、取り付け金具が必要。
・フロントスピーカーがドア本体ではなく内張りに取り付けられているため、どう考えても音質的に良くない。
・基本設計が左ハンドルのため、右ハンドル仕様(特にマニュアル車)はペダル位置などに少々無理がある。
・400万円を超える価格なのに熱線防止ガラスではない。
・国産車では考えられない量のブレーキダストが発生する。