[日産プリメーラからの乗り換えを思案(2004〜]
 我が家の愛車、FFセダンにおける走りの雄、初代プリメーラ(P10)から乗り換える車を探すのは本当に難しい。今の国産車市場ではセダンというカテゴリはすっかり大人しくなってしまい、つまらないミニバン、コンパクトカーや軽自動車ばかりがもてはやされる。ネット上でも「今の車が壊れても次はやっぱりP10」という書き込みがあるくらいだ。

 我が家のプリメーラもいろいろと投資をしてきたが、走行距離が55,000kmを超えたこと、車検が近づいてきたこと、そして10年目に突入することなどから、違う車に乗り換えることを検討していた。それでも車検は2005年の12月であり、それまでに決めればいいやと思っていた。そして次に乗る車は身分不相応ながらもBMWなんかがいいんじゃないかとも思っていた。


[ネット・雑誌で検索]
 それからはネットでBMWの中古を検索する毎日。正規ディーラーのサイト、カーセンサー、輸入車中古車雑誌など、あらゆる媒体から探しまくった。基本的にはディーラーのアプループドカー(BMW認定中古車)から探すつもりだった。検索を全国にまで広げると結構良いタマがみつかったりもした。しかし例え気に入った車が見つかったとしても、購入は秋〜冬なのだからそれまで残っているわけがない。そう思うと空しくなってブラウザを閉じてしまうのだった。


[民間の中古車センターへ(2005/3/1)]
 そんな中でもお台場にある大手中古車センターが積極的にBMWを取り扱っていることを知った。価格も結構安値を付けている。何より保有台数が多いので気に入ったモデルを見つけやすいと思った。そしてドライブがてらお台場まで見に行こうということになり中古車センターへ向かった。

 実際に行ってみるとネットで見た車がズラリと並んでいる。敷地が広く、店員も寄ってこないので好きなだけじっくりと見られる。ネットで見ていいなと思っていた3台もその中にあった。走行距離が多めの1台と左ハンドルの2台だ。しかし走行距離はやはり気になるし、左ハンドルは普通に考えて日本の道路事情には合うはずがない。そんなことを思いながら実物のBMWを見ることが出来たことを最大の収穫として帰ることにした。


[東邦モーターズへ(2005/3/25 13:00)]
 目黒に東邦モーターズというBMWの正規ディーラーがあった。50年以上前から輸入車のインポーターをやっている歴史のある会社だ。自分が勤務している会社もここから何台も社用車としてBMWを購入しているし、社員のお得意様も多い。そして何より我が家の目の前なのだ。そして前々からここのショールームのイスに座って商談をしている人たちを横目で見ながら「こいつらいいよな。目黒に住んで、BMW商談して。羨ましくなんか無いぞ」などと妬みたっぷりの思いだった。しかしいつかはここでBMWを買うためにあのショールームのイスに座って同じ事をしてやるという気持ちは高まる一方で、今日あたりアプループドカーでも見に行くか!と思い、ついに東邦モーターズのドアを開けたのだった。

 いつも外から眺めているだけだったショールームに入ると、そこは「外車ディーラー様だ!」というハイソ(死語)な雰囲気漂うショールームだった。そしてカウンターで中古担当の営業を呼んでもらい、展示車を見せてもらうことにした。中古のコーナーには2台の3シリーズが置いてあり、それ以外の車は屋上の展示コーナーに置いてあるという。目の前にあるのはマイナーチェンジ前の320i M-sport(2000年式)。さすが認定中古車。4年落ちでもピッカピカだ。個人的にはマイナーチェンジ後の顔つきが好きなのだが。乗り込んでみると包まれ感のある、運転席というよりはコックピットというイメージがぴったりの車内だった。これだけでかなり気に入ってしまい、見積りを出してもらうことにした。

 BMWの中古車相場はネットや雑誌でさんざん研究していたので出て来た見積りは大体思っていた通りであった。それと一緒に新車担当が318iの新車の見積りも出して来た。E46型3シリーズはモデル末期のため、ディーラーとしては1台でも多くの在庫車を販売しておきたいところだろう。しかし見積りを見ると全く値引きをしていない。在庫処分のくせに定価はないよなあと思いつつ、カタログをもらって東邦モーターズを後にした。


[そしてドラマは始まった(2005/3/25 14:30)]
 家に戻りしばらくして電話が。相手は東邦モーターズの新車担当。さっきは中古担当が同席していたために価格提示ができなかったと言う。今月中に登録できるのであれば の見積りを出せるとの事。電話口ではあったが、さっきの318iの見積りを聞いてビックリ。いくら車格が下の318iとは言え、中古の320iよりも安い金額を提示してきたのだから。そりゃあ中古担当の前では提示できんわな。

 3シリーズは次期モデルが既に発表されている。BMWジャパンは日本国内で売れそうなモデルを予想して輸入しており、今ある車両は受注車以外は全て在庫車だろう。そしてその在庫車は残すわけにはいかない。恐るべし在庫処分価格。先方は何としてでも今月中に登録させたいらしい。でも今日は月末の25日。しかも金曜日。明日・明後日は官公庁は休みだ。車庫証明を取ったり陸運に行ったりと大変だろう。しかし年度末であるし、そこまでしてでも登録台数を増やしたいようだ。

 頭の中でお金の計算がグルグルと回っている。安い、とにかく安いのだ。あの資金をここに回して、ローンは何回でと計算している内になんだか買えるような気がしてきた←危険。


[やってしまいました(2005/3/25 15:00)]
 そしてついに買いますと言ってしまったのだ。東邦モーターズを訪れてからわずか2時間。今まで苦悩しながらブラウザを閉じたりしていた事などすっかり忘れてしまったかのような電光石火の出来事だった。


[契約のために座る自分(2005/3/26]
 翌日、自分は東邦モーターズの例のイスにBMW契約のために座っている。目黒に住んでBMW…あれだけ憧れていたシチュエーションに今まさに置かれているのだ。外から写真を撮ってもらいたいくらいの気持ちだ。

 購入する車種はBMW 318i M-sport。在庫車を調べると白があるという。しかし残念なことにキセノンヘッドライトが装備されていない。うーん残念。もう少し探してもらうと、シルバーであればキセノン付きの在庫があるようだ。しかしシルバーは特別塗装色のため、76,000円高くなってしまう。シルバーなんて国産車じゃありふれた色なのに何で特別塗装色なのかね。しかしながら白を選んでキセノンヘッドライトを後付けにすると20万円を超えてしまうので、それだったら76,000円高くなっても仕方がないと考えた。それにシルバーは候補に入っていた色でもあったから。最終的に318i M-Sportのチタンシルバー、オプションでキセノンヘッドライトが装備されているものに決定した。

 そしてお金のハナシ。ここにも書けないような値引きのお陰で購入が現実のものとなった(メチャメチャ無理をしているが)。印鑑証明を渡し、大量の書類に実印、銀行印を押しまくる。もう戻れません。「商談」ではなく「契約」をしています…。全ての書類が揃い、すぐに登録の手配に入る。何しろ時間がない。今月中の登録なのだから。そして本当に3月中の登録をやってのけたのであった。出来上がってきた車検証の初年度登録日は見事に2004年度末最終日の3/31だった…。


[装備の移設(2005/3/27)]
 プリメーラに装着していたカーナビ、オーディオ、ETC車載機を移設するためにプリメーラを東邦モーターズへ持ち込み。考えてみるとこれでプリメーラとはお別れになるのだ。ちょっと感傷気味になったり。


[保険の車両入れ換え(2005/4/6)]
 車が替わるので自動車保険の車両入れ替えをしなければならない。車検証を元に情報を更新する。10年落ちの車から新車のBMWになるのだから当然保険代は高くなる。車両保険分の追い金として36,000円を支払うことに。かなり痛い出費だ。クレジットカードで決済したが、驚いたのが翌日にはカード会社の売り上げに計上されていたこと。素早い行動ですこと。


[そして、納車(2005/4/7)]
 1週間後、有給を取得して万全の納車体制。
 目の前にはM-Sport仕様、チタンシルバー、キセノンヘッドライト付きのBMWがある。このBMWは自分のものだ(ウソです。ローン会社のものです)。担当からの説明を受ける。プリメーラとはいろいろと違う部分があるし、BMW独自の操作もある。そしてトランクの説明を受けているときにプリメーラのトランクに入れておいた物が移されていないことに気がついた。担当も失念していたようで、謝っていた。そして荷物を移設するために再び元愛車と対面(笑)

 全てが終わり、完全に引き渡された。運転席に乗り込み、ウインカーとワイパーを間違えないように気をつけながら発進。国産車とは逆なのだ。車内は非常に静か。エンジン音がほとんど聞こえない。よくBMWの6気筒エンジンはシルキーシックスと言われるが、4気筒の318iはシルキーフォーと言ってもいいくらいだ。そのまま駐車場へは向かわずに暫しドライブ。カーナビを移設する際にリセットしたため、自車位置がマトモに表示されないのである程度走行してやらなければならないのだ。約8km程走ったが、まだ正常に表示されない。今日のところはいいだろうと思い駐車場へ向かった。

 E46 3シリーズは全幅がP10プリメーラよりも50mm広い。そのため、今までの感覚で駐車場に停めようとすると立体駐車場のパレットにぶつかってしまう。これからは慎重に停めなければならない。


 ここまでがBMW購入記となる。長い沈黙・葛藤からあっという間の購入・納車まで、BMWのキャッチフレーズではないが「駆けぬけた」感じだ。